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詐欺の場面で冷静になれないのは、あなたが弱いからではありません。
人は特定の心理状態に入ると、正常な判断ができなくなります。
私も、知らない人に6万円を渡してしまいました。
はじめに
なぜ、あの場面で冷静になれなかったのか。
この出来事を振り返る中で、私は何度もそのことを考えてきました。
判断力がなかったからなのか。
警戒心が足りなかったからなのか。
でも今は、少し違う答えにたどり着いています。
私の心の中で何が起きていたのかを、正直に振り返ってみようと思います。
何回も、何回も、あの日を思い出しました。
ただ一人の「普通の人間」が、冷静さを失っていった過程の記録です。
あの瞬間、財布からお金を出したとき
財布を開けたとき、
本当に一瞬だけ、時間が止まった気がしました。
「やっぱりやめたほうがいいんじゃないか」
小さく、頭の中で声がしました。
でも顔を上げたとき、
相手の目が少しだけ明るくなったように見えました。
「あ、助かった」
そんな表情に見えたんです。
その目を見た瞬間、
引き出返すタイミングを失いました。
疑うより、助けるほうを選んだほうが
“自分はまともな人間だ”と思えたからです。
今となっては、正直思います。
「なんであそこで止まれなかったんだろう」と。
ばかだったのかもしれない。
でもあのときの私は、
ただその場の空気と感情に飲み込まれていただけでした。
財布からお金を抜き取る指先の感覚は、
今でも思い出せます。
軽かったはずの6万円が、
あの瞬間だけ、やけに重く感じました。
知らない人にお金を貸してしまった心理
詐欺の場面で人はなぜ判断を誤るのか。
正直に言うと、
あの場面で「怪しい」と感じなかったわけではありません。
・頭では「おかしい」と分かっていた。
・でも、立ち止まる余裕なかった。
・考える前に、気持ちが先に動いていた。
今になって振り返れば、断る理由はいくらでもありました。
それでも私は、「これはおかしい」と強くブレーキをかけることができませんでした。

財布を開けた瞬間、
相手の目が少しだけ喜んだように見えました。
それは、頭が悪かったからでも、
注意力がなかったからでもなかった ――
あのときの私は、正常な状態じゃなかった。
詐欺や金銭トラブルでは、多くの人が冷静さを失う心理状態になります。
実際に、知らない人にお金を貸してしまったらどうなるのか。
その後の現実については、こちらの記事にまとめています。
→【知らない人にお金を貸してしまったらどうなる?】
実際に私が6万円を渡してしまった経緯については、こちらの記事でも詳しく書いています。
→【6万円を貸してしまった当日の流れ】
あの瞬間、心の中で同時に起きていたこと

冷静さを失った理由は、一つの感情ではなく、いくつもの感情が同時に動いていたことでした。
「疑う自分は冷たい人間なのでは」という思い
相手は体調が悪そうで、
困っている様子でした。
その姿を前にして、
「ここで疑うほうが、
むしろ人として冷たいのではないか」
そう感じてしまったのです。
困っている人を疑うこと自体が、
どこか「してはいけないこと」のように感じてしまっていました。
周囲の空気と、その場の雰囲気
場所はフードコートでした。
人目があり、開けた空間です。
その安心感と同時に、
「ここで断るのは気まずい」
という空気もありました。
「騒ぎになるのも嫌だな」
そんな気持ちも、どこかにありました。
相手の言葉が判断の余地を狭めていた
相手は、何度も同じ言葉を繰り返しました。
「必ず返す」
「本当に困っている」
その言葉を聞くたびに、
「もう断る理由を探すほうが間違っているのでは」
そんな気持ちが
強くなっていきました。
言葉が重なるほど、
断るための逃げ道が少しずつ塞がれていった感覚があります
これは「緊急性バイアス」と呼ばれる心理で、
人は“今すぐ”と言われると判断力が落ちるそうです。
詐欺で冷静になれなかった最大の理由は「優しさ」だった
今振り返って、
一番大きかった理由はここだと思います。
その優しさが、結果的に6万円になって消えました。
「助けたい」
「疑うのはよくない」
その気持ちが、
判断力より前に出てしまいました。
でも今なら、はっきり言えます。
優しさと判断力は別物です。
優しさがあるからこそ、
本当は、冷静な判断が必要だったのに。
そのバランスを、私は崩してしまいました。
詐欺で冷静になれない人に共通する3つのサイン
この経験から、
自分が冷静さを失っているときのサインが見えてきました。
・「今すぐ決めなきゃ」と焦っている
・断る理由を必死に探している
・相手より、自分がどう見られるかを気にしている。
こうなっているとき、
もう冷静な判断はできてない状態と思います。
同じ状況になったら、今の自分はこうする
もし、また同じような場面に遭遇したら。
今の私は、はっきり断ります。
その場で即決はしません。いったん距離を置いて、自分の頭と気持ちが落ち着く時間を取ります。
「助けたい」という気持ちがあっても、
それをお金という形で出す必要はありません。
もし今貸してしまっているなら
私は最初、
「6万円くらいで相談するのは大げさかもしれない」と思い、何もせずに時間を過ごしてしまいました。
正直、動くのが怖かったのもあります。
でも、“知らないままにする”のが一番よくないと気づきました。
だから私は、
まず情報を調べるところから始めました。
そのときにまとめた内容を、
別の記事で詳しく書いています。
おわりに
この出来事は、今でも悔しさが残っています。
正直、思い出すとまだ少し苦しくなります。
でも、ひとつだけ分かったことがあります。
あのとき冷静になれなかったのは、
私がダメだったからではありませんでした。
その場の空気や、相手の言葉や、
自分の「優しさ」が重なって、
判断が鈍っていただけだったんだと思います。
同じように、
優しさを持っている人ほど、
同じ場面で迷う可能性があります。
それは、弱さではない。
もしこの記事が、
誰かが立ち止まるきっかけになれば嬉しいです。
冷静になれなかった自分を責めるより、
次に同じ場面が来たときのルールを決めるほうが、きっと自分を守れます。
私も、まだ学びの途中です。
次の記事について
次は、この経験から考えた、
「優しい人は、どうやって自分を守ればいいのか」
について書きます。
もし今、断れずに悩んでいるなら、
きっと役に立つと思います。


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